転職の最大の山場となるのは、なんといっても面接です。中途採用の面接のスタイルは、大きく分けて2パターンあります。ひとつは採用担当者と応募者が1対1で向き合って話す「会話形式」の面接で、比較的にざっくばらんな雰囲気のものが多いといえます。もうひとつは面接官の質問に対して答えていくという、新卒の面接でよくある形式です。いずれにしても転職の場合はそれなりの社会経験を積んでいることを前提とされるので、緊張して上手く話せないことが「真面目そうな人」と好意的に解釈してはもらえません。
医師が転職をするときにどう選べばいいか考えてきましたが、最後に女性の医師が転職先を選ぶ場合のポイントに触れておこうと思います。まず、女性の場合には、出産・育児がつきものですよね。子どもが生まれても働き続けるためには、しっかりとした支援制度が整っている転職先を探すことが大事です。24時間保育所が設けられていたり、産休をとって復職することができる職場でなければ医師を続けることはなかなか大変だと思います。また、病院全体で既婚女性の医師の割合が多かったりすると理解も得やすいようです。当直制度も、その制度内容がどうなのかを知っておくといいでしょう。当直に研修医がついたりするしくみになっている病院を選んでしまうと(研修医でなくても、内科・外科の医師がそれぞれ当直になっていない場合なども同様)、夜間の患者さんの対応の仕方がわからない、緊急時の対応ができない研修医のおかげで、夜中でもじゃんじゃん病院からコールがかかることが想定できます。最悪、病院まで出なければいけません。小さな子どもがいるような女性の医師の場合、これでは不安だと思います。そのため、しっかりと情報を収集してから転職をするようにしましょう。
転職に失敗する人にはある共通点があります。その一つは「こういった仕事がしたい」という目標がないということです。実際に「自分が本当にしたいこと」を職業にしている人はほんの僅かだと思います。ですから理想とまでいかなくとも、自分なりの方向性は持っていないと書類提出や面接の場面で苦労することになります。
転職の専門サイトは、有名なものは登録型であることが多いようです。自分自身の住所や最終学歴など履歴書に記入するような事項を登録し、今までの経験など、転職する時に必要な職務経歴書に書くような事項も入力します。もちろん登録をせずとも仕事の検索などは可能ですが、希望登録条件や自分の今までのスキルにあった企業があれば自動的にその情報をメール送信してくれるサービスも中にはあるようです。自分の検索だけで偏った情報だけではなく、より多くの転職の情報に出会うきっかけが増えるということです。
医師の転職では、女性の人生を考慮したものがあります。病院内に託児所がある病院が増えています。看護師の子供さんも多く預けておられますが、女性ドクターも医師としての仕事と、妻、母の仕事も両立しないといけませんね。そのために、こういった施設を利用することができます。また、結婚、出産、育児の期間は休業してもスムーズに復帰できるように配慮された病院もあります。何年かのブランクを埋めるため、最新の医療事情や機器の使い方などの研修を行うところもあります。